米Iomegaは,2003年第3四半期の決算を米国時間10月15日に発表した。同期における純損失は1310万ドル(希薄後の1株あたりの損失は25セント)だった。純損失には,先ごろ発表したリストラ経費の1200万ドルが計上されている。前年同期の純損失は,2570万ドル(同50セント)だった。同期の粗利益率は20%,営業経費が4080万ドルで,営業損失は2260万ドルだった。

 同期の売上高は,前年同期から33%にあたる4540万ドル減の9100万ドルだった。同社は,Zip製品の売り上げ低下が要因だと説明している。

 同期におけるZip製品の売上高は5890万ドルで,前年同期から47%に該当する5180万ドル減となった。同期に出荷したZipドライブは58万2000ユニット。前年同期から43万3000ユニット減少している。Zipディスクに関しては,前年同期から350万ユニット減の330万ユニットの出荷となった。

 OEM向けZipドライブの出荷は,前年同期から25万9000ユニット減の31万2000ユニットだった。Zip製品の価格引き下げやプロモーションの実施により,粗利益は前年同期の39.9%に対して30.8%に低下した。

 CD-RWとDVD-RW製品の売上高は,前年同期から140万ドル増の1560万ドルだった。その他のモバイルとデスクトップ・ストレージ製品の売上高は,前年同期から83%増の1180万ドルだった。主な内訳は,外付けHDD製品の売上高が前年から250万ドル増の650万ドル,USBフラッシュ・ドライブは380万ドル,フロッピ・ディスク・ドライブが100万ドルとなっている。

 同社は,同期において「Digital Capture Technology(DCT)」と「Reovable Rigid Disk(RRD)」技術に850万ドルの投資をしている。同社は,DCTとRRDの商用化を2004年前半に予定している。

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