米Net2Phone傘下の米Net2Phone Global Services(NGS)は,中小企業向けのVoIPソリューション「Max Private Voice Network(PVN)」を米国時間10月9日,発表した。Max PVNを使用すると,管理対象範囲にあるIPネットワーク内の通話が無料になるほか,世界各地の一般電話機との接続が低料金で行えるという。

 Max PVNはソフトウエア・ベースの管理システムで,アナログ/デジタルPBXや通常の電話などインフラの種類を問わず,複数地域のユーザー間を接続できる。社内通話を無料にするだけでなく,無料通話の対象を外部の主要顧客にも広げられる。

 「ネットワーク対応/非対応の両電話機を統合することで,既存のPBXや通信ソリューションに付加価値と新しい機能をもたらす。国際電話を利用する企業は,すぐに投資の元を取れる」(NGS社エンタプライズ製品担当ディレクタのSimon McIver氏)

 さらにMax PVNは,VoIP通話を社内/公衆IPネットワークのいずれでも利用できる。またリモート・ダイヤルイン機能を備え,許可されたユーザーは外部からPVNにアクセスして電話をかけることができる。

 なお米メディアの報道(CNET News.com)によると,Max PVNはすでに約20カ国で運用実績があるという。

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