米Symantecと米Microsoftは,家庭とビジネス・ユーザーに安全なコンピューティングの必要性を呼びかけるさまざまな促進プログラムを共同で開発する。Symantec社が米国時間10月9日に発表した。プログラムを通じて,両社は,ユーザーが自分のコンピュータ環境を保護するために講じることができる簡単な手段を伝える。

 「コンピュータ・ユーザーは,今まで以上にオンラインの攻撃から身を守るために適切な手段を講じる必要がある。Symantec社は,Microsofto社の新しいセキュリティ構想を大いに支持する。インターネット・セキュリティの危機,ハッキングの危険,個人情報の盗難などに関するユーザーの意識を高めるMicrosoft社の努力を引き続き支援していきたい」(Symantec社マーケティング部門主任のJanice Chaffin氏)

 Symantec社が先ごろ発表したインターネットのセキュリティに関する調査結果によれば,コンピュータ・ユーザーが直面しているもっとも大きな脅威は混合型の攻撃であることが分かった。また,混合型攻撃のまん延が早まるとともに,セキュリティ・ホールの発見から,これを利用した攻撃が広がるまでの時間が大幅に短縮されていることも明らかになった。

 Symantec社は,Microsoft製品のユーザーを保護するため,アンチウイルス・ソフト「Norton AntiVirus」やファイヤウォール「Norton Personal Firewall」を始めとして幅広いセキュリティ製品を提供している。セキュリティ・スイートの「Norton Internet Security」は,アンチウイルス,ファイヤウォール,侵入検出,プライバシ保護,コンテンツ・フィルタリング機能を提供する。すべての消費者向けSymantec製品は,「Designed for Windows XP」が与えられている。

 また,Symantec社は,Microsoft Exchange環境を利用する企業向けにもセキュリティ・ソリューションを提供している。「Office 2003」のリリースで導入された新しいXML文書形式において,自動的にウイルスを検出して取り除く。ウイルス定義をアップデートするLiveUpdate機能を利用する。Symantec AntiVirusとNorton AntiVirusでもXMLのウイルス対策に対応している。

 「Symantec Mail Security」は,Exchange Server 2003のユーザーをサポートする。同環境において,Mail Securityはセキュリティの脅威を検出して取り除く。単一の製品で,スパム防止,アンチウイルス,コンテンツ・フィルタリング機能を提供する。「Symantec AntiVirus Corporate Edition」と「同Client Security」は,最新のインターネット・セキュリティを提供する。Windows XP,同Server 2003,64ビットWindowsに対応する。

 AntiVirus Corporate Editionは,Server 2003のStandard版とEnterprise版でMicrosoft認定を受けている。同製品は,現在Windows Server 2003認定に向けてテスト中。Client SecurityもDesigned for Windows XPロゴを受けるためにテストが行なわれている。

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