米Oracleは米国時間10月8日に,廉価版のデータベース「Oracle Standard Edition One」を発表した。「Oracle Standard Edition Database」のシングル・プロセサ版で,大企業の部門や中小企業に向ける。

 Oracle Standard Edition Oneは,「Oracle Database」で提供している性能,信頼性,セキュリティを継承しつつ,シングル・プロセサ対応に設計したもの。手軽で迅速なインストール,管理のしやすさなど,中小企業の環境に特化したさまざまな機能を備えているという。

 価格はシングル・プロセサのサーバー1台あたり5995ドル。1ユーザーあたり195ドルの「Named User Plus」ライセンスも用意する。

 なお,同社はすべての製品で,プロセサ・ベースとユーザー・ベースの価格を設定している。サポート対象の顧客は,次期バージョン「10g」に無償でアップデートでき,プロセサやユーザーを追加した場合にライセンスを新たに購入すればよい。

 ちなみに中小企業向けでは,米IBMや米Hewlett-Packard(HP)が積極的に戦略を展開している。例えばIBM社は,中小企業向けブランド「Express」の各種製品を市場に投入。HP社は中小企業向け支援策「Smart Office」を9月に発表した。

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