米Siebel Systemsは,データ分析アプリケーションである「Siebel Analytics」プラットフォームの全製品のアップグレードと新製品を米国時間10月8日に発表した。同社は,eBusinessアプリケーション・スイートの「Siebel 7.7」ファミリーの最初の製品として「Siebel Analytics 7.7」を2003年末までにリリースする。

 企業向けデータ分析プラットフォームの「Siebel Enterprise Analytic Platform 7.7」は,従来のビジネス・インテリジェンス・ツールとは異なる数々の機能を提供している。同製品は「Siebel Answers」,「Intelligence Dashboards」,「Siebel Delivers」,「Siebel Analytics Server」,「Siebel Data Mining」を収録している。Siebel Answersにより,エンド・ユーザーのインタラクティブなアクセスが可能になる。Siebel Deliversは,分析の検出と通知を行なう。Analytics Serverは,エンタプライズ・データから新しいレベルのインサイトを提供する。

 新しく発表した「Siebel Customer Analytic Applications 7.7」では,ガイド付き分析,ビジネス・プロセス統合,垂直型ソリューションの拡張,モバイル・ユーザー向けにネットワークに接続していないときに分析する機能,多数の分析プラットフォームの強化を加えている。

 同製品では,事前,事後の分析を行ない,リアルタイムで接客に影響を与える新しい顧客対話アプリケーションを導入している。ガイド付き分析により,ユーザーは,ビジネス・プロセスをより簡単に関連させることができる。たとえば,Siebel Analyticsの情報を使ってCRMシステムでマーケティング・キャンペーンを開始できる。また,垂直業界向け機能は,管理を容易にするとともに拡張性を強化するための改善が加えられている。

 また同日,同社と米IBMはグローバルな戦略提携を拡張することも発表している。IBM Business Consulting Services(BCS)のコンサルタントは,Siebel Analytics Applicationに焦点を当てることにより,より広いエンタプライズ・ビジネス市場を視野に入れる。両社は,スケーラブルで信頼ができるビジネス・インテリジェンス・ソリューションを提供するために,IBM社のソフトとハードウエア・ソリューションの全般を利用した業界特有のビジネス・インテリジェンス・ソリューションの開発とインフラ最適化で協調している。

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