米Lexar Mediaと台湾のRitekの間で係争中だったCompactFlash(CF)メモリー・カードに関する特許侵害訴訟で,Lexar Media社の主張を認める判決が出た。同社が米国時間10月3日に明らかにしたもの。これにより両社は,Ritek社が損害賠償を支払うことで和解する。賠償金額やそのほかの和解条件については明らかにしていない。

 Lexar社は2002年7月に,富士写真フイルムの米法人Fuji Photo Film U.S.A.のフラッシュ・メモリー製品がLexar社の特許を侵害したメモリーを利用していると主張し,訴えを起こした。これに対しFuji Photo Film社は,Ritek社が2001年から2002年にかけCFカードを供給していたことから,Ritek社を対象とする第三者訴訟を行った。

 同日の判決は,Fuji Photo Film社がRitek社から購入したCFカードだけを対象とし,そのほかの製品には適用しない。そのため,Fuji Photo Film社に対するLexar社の申し立ては,一部製品を除き継続審議となる。

◎関連記事
米Lexar Media,ハイエンドのデジカメ向けに4GバイトのCFメモリー・カードを出荷開始
韓国Samsungが4GビットのNAND型フラッシュ・メモリーを発表,70nmの製造技術を利用
米SanDiskがCeBITにて世界で最高密度のCompactFlashカードを発表,容量は4Gバイト
「フラッシュ・メモリー市場で米Intelの勢力は衰えない」,米社と加社の調査
「世界最強のフラッシュ・メモリー・メーカーを目指す」
「世界フラッシュ・カード市場は今後も堅調,2003年売上高は前年比38%増」,米Gartner
メモリーカード---小型化や大容量化が進むも囲い込み戦略で規格が分裂(上)
「2002年の半導体ストレージ製品市場は21億3000万ドル規模で前年比72.9%増」,米ガートナーの調査

[発表資料へ]