米IDCが米国時間10月2日に,北米のアプリケーション・ソフトウエア市場に関する調査結果を発表した。それによると2002年における同市場の売上高の23%以上を,製造企業が創出したという。こうした企業は,製品設計,マーケティング・プロセス,コラボラティブな製造,顧客/パートナ関係といったアプリケーションに投資している。

 企業アプリケーション市場には,バック・オフィス・アプリケーション,Customer Relationship Management(CRM),コラボラティブ/コンテンツ管理,垂直市場向けといったソフトウエアが存在する。IDCは同市場の規模を,「今後5年間に年平均5.5%で拡大し,2007年には540億ドルを超える」と予測する。2007年の売上高のうち,製造業が120億ドルと最も多い。以下,サービス業(99億ドル),金融サービス業(89億ドル)と続く。

 IDCソフトウエア/サービス垂直ビュー調査担当プログラム・マネージャのAnna Toncheva氏は,「今後5年間のアプリケーション・ソフトウエア市場は,北米の製造/金融サービス業が最も活発なまま推移する」とみる。「ただしソフトウエア・ベンダーは,成長の可能性が多くの分野に分散していることに気付くだろう」(同氏)

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