フランスSchlumberger傘下の米SchlumbergerSemaと米Sun Microsystemsは米国時間10月1日,ユーティリティ・コンピューティングをベースにしたサービス提供に関する提携を発表した。

 SchlumbergerSema社はSun社のユーティリティ・コンピューティング・アーキテクチャを導入し,エネルギ,金融,電気通信,公共機関といった業界の顧客を対象に,アウトソーシング・サービスを提供する。

 これにより,SchlumbergerSema社の顧客は,必要な分だけコンピューティング・リソースを購入できる。料金は,Sun社の価格モデルをベースにする。「顧客は必要に応じてコンピュータ処理能力を増強/縮小し,従量課金制を利用することで,ITリソースのコストを予測し,管理することができる」(SchlumbergerSema社Computing Infrastructure Outsourcing部門バイス・プレジデントのHossein Sazegar氏)

 SchlumbergerSema社はそのほか,「Java Card」技術を用いた認証バッジによる統合セキュリティを提供する。ネットワーク認証サーバーを通じて,個人情報を管理し,ネットワークやアプリケーションへのアクセス,ならびに施設への入場を制限できる。また,コンサルティングやマネージド・サービスもオプションで組み合わせる。

 なお,Sun社はビジネス・プロセス・アウトソーシングの米ACSとも,同様の提携を結んでいる。

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