ノルウェーのOpera Software社は,同社の技術ライセンスを米Adobe Systems社に付与することで合意に達したことを現地時間9月30日に発表した。この契約により,Adobe社は今後のMacintoshおよび Windows OSを使ったAdobe製品にOpera社のレンダリング・エンジンを採用できるようになる。契約に関する詳細は明らかにされていない。

 W3C標準に準拠したOperaのクロスプラットフォーム型レンダリング・エンジンは,「Small-Screen Rendering(SSR)」技術を収録する。同技術は,HTMLで書いたWebページを異なるデバイスやスクリーン・サイズに合わせて小型スクリーンモードに切り替えて表示できる。

 Operaのレンダリング・エンジンの中心は,同社のブラウザと同一のコードをベースとしている。Web開発者はOperaの最新版をダウンロードしてページのテストができる。最新版では,8種類のOSと35言語に対応している。

 「Adobe製品にOperaを収録することによりアプリケーション・プロバイダは,Webとモバイル・ページをプログラム自身でテストできるようになる。そのため,外部アプリケーションを起動する必要がなくなる」(Opera社スポークスマンのLive Leer氏)

 現在,Mac OSアプリケーションにWWWブラウジング機能の搭載を望むコンテンツ開発者は,Opera Software社に問い合わせて製品にOpera Rendering Engineすることができる。Operaは,Carbon,Cocoaの両方からMac OS向けアプリケーションに組み込むことができる。

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