米Sun Microsystems社は,2003会計年度第4四半期の非現金支出として10億5100万ドルを計上することを米国時間9月29日に発表した。これは,米財務会計基準書第109号(SFAS 109)「法人税の会計」に基づいて繰延税金資産の割り当て分を増額したもの。

 この非現金支出により,同社は同年同期における純損失は10億3900万ドル,1株あたりの損失32セントに修正される。当初の発表では同四半期の業績として,約30億ドルの売上高に対し1200万ドルの利益を計上していた。

 同社は,9月締めの2004会計年度第1四半期を「特に困難」な四半期として,大幅な赤字を計上する見通しを明らかにしている。同月,Sunは1000名の従業員のリストラを発表している。

 同社の2004年第1四半期の最終的な決算はまだ確定していないが,3400万ドル(1株当たり約1セント)の納税引当金を含め,GAAPベースで1株当たり損失7~10セントを見込んでいる。同社は,これを同期のし烈な市場と競争の結果としている。

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