米Symantecは,早期警戒セキュリティ・システムの最新版「Symantec DeepSight Threat Management System 5.0」を米国時間9月22日発表した。9月末にリリース予定の同システムは,より広範なウイルス情報を分析し,リスク回避に必要な詳しい対策を提供する。

 DeepSight Threat Management Systemは,世界180カ国以上のパートナ2万社によるファイアウォールと侵入検知システム(IDS)から収集したデータを分析し,サイバー攻撃の可能性を初期段階で通知する。新版より,Symantec社のウイルス・データ収集システム「Digital Immune System」が集めたウイルス情報も分析可能となる。

 また,より詳細なセキュリティ情報を提供するために,カスタム・レポーティング機能「Custom Reports Add-on」をオプションで用意する。セキュリティ担当者は,サイバー攻撃が発生した時刻,国,業界に基づいてデータを分析し,詳細なレポートを20種類以上の異なるフォーマットで作成できる。

 さらに,セキュリティに対する社内の意識を高めるために,セキュリティの脅威度をあらわす「ThreatCon」レベルをイントラネットで流すことも可能。

 「毎週,新しいウイルスが100種以上,セキュリティ・ホールが70件以上,検出されている。記憶に新しい『Blaster』や『Welchia』ワームなど,悪質なセキュリティ侵害に一歩先んじるには,的確なセキュリティ情報へのアクセスが不可欠だ」(Symantec社 Security Response部門担当副社長のArthur Wong氏)

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