米VeriSign社は,同社が9月15日に開始したWebナビゲーション機能「Site Finder」に関して,インターネット・コミュニティのリーダーで構成する技術委員会を設立したと米国時間9月23日に発表した。会員は,今週後半に発表される。同委員会は,今後数週間かけて技術コミュニティから寄せられた情報を検討する。
これまでインターネット・ユーザーがブラウザに存在しないドメイン名を入力した場合にはエラーメッセージが表示されていた。しかし,Site Finderは,同社が管理する「.com」と「.net」に関してユーザーを強制的VeriSignの検索ページにリダイレクトして正しいWebページへの誘導を試みる。
ドメイン名やIPアドレスの管理を行っている非営利組織のICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は,同月19日にVeriSignにSite Finder停止を要請していた。
検索サイトのNetster.comを運営している米Popular Enterprises社は,Site Finderの差し止めと1億ドルの損害賠償を求める訴訟を9月18日にフロリダの連邦地裁に起こした。また,ドメイン登録業者の米Go Daddy Software社は,SiteFinderのリダイレクト中止を求めて9月22日にアリゾナ州の連邦地裁に提訴している。
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