米NVIDIAは，モバイル向けグラフィックスLSI（GPU：Graphics Processing Unit）「GoForce 2150」を台湾で現地時間9月23日，発表した。台湾で開催中の展示会「COMPUTEX 2003」で明らかにしたもの。2003年第4四半期に量産を開始する予定。価格は明らかにしていない。
GoForce 2150は，NVIDIA社が今年8月に買収した米MediaQによる最初の製品。130万画素の画像処理が可能。「携帯電話やハンドヘルド装置などで，高解像度の写真やJPEG動画などを撮影できると同時に，高度なカメラ制御を実現する」（NVIDIA社）
64ビットの2次元グラフィック・アクセラレータ，液晶ディスプレイ（LCD）フレーム・バッファ用のメモリーなどを備える。最大解像度320×480ピクセル（HVGA）において，CSTN，TFT，OLED，LTPSといった70種類のディスプレイ・インタフェースをサポートする。
「GoForce 2150を搭載したカメラ付き携帯電話で，より質の高い画像を撮影できるようになれば，今後ますます画像の撮影や送受信が増えるだろう」（米Jon Peddie Research社長のJon Peddie氏）
またNVIDIA社はGoForce 2150のほか，マルチメディア機能をサポートした通信プロセサ（MCP：Media Communications Processor）「nForce 3」と，ソフトウエア・スイート「ForceWare」を同日発表した。nForce 3は米AMDの64ビット・プロセサ向けで，32ビットおよび64ビットのOS，ゲーム，アプリケーションをサポートする。ForceWareは米MicrosoftのOSとLinuxに対応しており，画像，音声，ビデオ，通信機能を高めるという。
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