米Motorolaは米国時間9月19日,同社会長兼CEOのChristopher B. Galvin氏が退任することを明らかにした。Galvin氏が同社役員会に同日通知したもので,後任が決定するまで会長兼CEO職にとどまり,候補選考委員会とともに後継者の選出にあたるという。

 Motorola社役員のJohn Pepper Jr.氏は,「Galvin氏は当社史上,そして世界経済史上最も困難な時期に会社を率いた。同氏の再編策により,当社は大幅に収支状況を向上し,10四半期連続でキャッシュ・フローがプラスとなり,黒字回復を実現した。また,世界におけるMotorolaブランドの地位を確立した。Galvin氏の36年以上におよぶ当社への貢献,特に会長兼CEOとしての最後の6年半にわたる統率力に感謝する」と述べた。

 Pepper Jr.氏によると,役員会は社内外の人物を対象に,新たな会長兼CEOの適任者選出を開始するという。

 一方Galvin氏は,「私は実質的な結果を出してきたが,戦略などの進ちょく状況について,役員会と見解の相違があった」と説明し,「次のリーダーにバトンを渡すときが来たと判断した」と語った。

 ちなみに米メディア(CNET News.com)の報道によると,後継候補には,Motorola社社長兼COOのMike Zafirovski氏などの名前が挙がっているという。

◎関連記事
米Motorolaが2003年Q2決算を発表,1億1900万ドルの黒字
Nokiaの2003年Q2決算は大幅減益,「経済全般の低迷と米ドル安の影響を受けた」
「2003年Q2の携帯電話販売台数は前年同期比12%増の1億1490万台」,米ガートナーの調査
「所有している携帯電話の最大の魅力はコストの低さ」,独シーメンスの調査
「2007年までに世界の携帯電話ユーザー数は20億人に達する」,米In-Stat/MDRが予測を発表
「2003年Q2の携帯電話機出荷台数は前期比2%増,買い換えが約2/3を占める」,米調査
「2002年Q3の世界携帯電話機販売台数,予測を上回る前年同期比7.8%増」,米データクエスト
「米国の消費者がもっとも依存する個人向け技術デバイスは,携帯電話でなく家庭向けパソコン」,米Voca Groupが発表

[発表資料へ]