米Red Hatは米国時間9月18日に,2004会計年度第2四半期(2003年6~8月期)の決算を発表した。売上高は2880万ドルで前期の2720万ドルと比べて6%増加,前年同期の2120万ドルからは36%の大幅増収となった。純利益は330万ドル(1株当たり利益は2セント)で,前期の150万ドル(同1セント)から増加した。前年同期は190万ドルの純損失(1株当たり損失は1セント)を計上していた。

 当期の営業利益は24万ドル。前期の営業損失110万ドル,前年同期の営業損失470万ドルから黒字に改善した。

 大企業向けLinuxディストリビューション「Red Hat Enterprise Linux」ファミリの年間登録は,前期と比べて2300件(10%)増え,約2万6000件に達した。「Enterprise Technologies」会員による収入は1490万ドルで,前期の1230万ドルから21%増加,前年同期の670万ドルから123%増加した。

 Red Hat社取締役兼CFOのKevin Thompson氏は,「標準規格ベースのRed Hat Enterprise Linuxに対する企業の強い需要が,当期の好調な業績につながった」と述べた。

 なお,米メディアの報道(CNET News.com)によると,大企業向けLinuxの最新バージョンの「Red Hat Enterprise Linux 3」は,10月初旬にリリースする予定だという。

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