米IDCは,システム・インフラ・ソフトウエア(SIS)の北米市場に関する調査結果を米国時間9月17日に発表した。それによると,2003年の同市場規模は約260億ドルとなる見通しで,2007年には352億ドル以上に拡大するという。

 特に製造,銀行,法務,金融サービスなどの業界にSISが浸透しており,「2007年までの間に,SISベンダーはかなりの利益を挙げることができる」(IDC)。

 IDC,Software and Systems Vertical Views調査部門プログラム・マネージャのAnna Toncheva氏は,「業界でみた場合,放送と電話を含む通信企業,配信サービス企業,資源産業などで,2003~2007年のSIS売上高が伸びる可能性がある」と予測している。「これらの業界の企業はSISに投資することで,複雑さを増すITインフラ資産を補強し,ビジネスの継続性を確保している。社内の業務フローにもSISを役立てている」(Toncheva氏)

◎関連記事
「企業のIT支出,今後1年間で平均5.6%増額予定」,米誌の調査
「世界の企業向けシステムとストレージ管理ソフト市場,CAが売り上げ/市場シェアで第1位」,米CAがIDCの調査結果を引用
米IBM,中小企業向けの開発技術やサポート・プログラムを発表
米IBMと米E2openがeビジネス・オンデマンド・ソリューションで提携,複数企業に渡るサプライ・チェーンを協調的に管理
米IBM,グリッド・コンピューティング対応の「WebSphere Application Server」を発表
「モバイル化を促すインフラ・ソフトを提供する」とアイエニウェア日本法人社長
米IBM,中企業の「オンデマンド・コンピューティング」導入促進に向けた取り組みを発表
実用レベルに達しつつあるWebサービス,企業の79%が「今後1年間に導入を計画」

[発表資料へ]