米IBMは,デスクトップ・パソコン「ThinkCentre」の新しいモデルと複数の記録型DVD形式に対応するDVDバーナー「Multi-Burner Plus」を米国時間9月16日に発表した。同社は,今回の発表でThinkCentreの価格を引き下げており,449ドルで提供していたThinkCentre A30を399ドルに値下げしている。

 ThinkCentreは,パソコンの設定や保守を簡素化するソリューション「ThinkVantage Technologies」,データやアプリケーションの復旧を行うためのソフトウエア「Rapid Restore Ultra」を採用している。ThinkCentre S50,同50,同A50pでは,オンボードのリソース,分析ツール,自動化されたソリューションなどパソコン内にある機能にアクセスしたり,オンラインで顧客サポートやアップデートとサービスにアクセスする「Access IBM」ボタンを装備している。

 ThinkCentreのきょう体は工具を必要としない構造になっている。ハード・ディスク装置やメモリーなどの部品をユーザーが容易に取り替えることが可能。ハード・ディスク装置を囲む「キャディ」は工具やドライバを使わずにハード・ディスク装置を固定できる。

 ThinkCentreは,米Intelの「Pentium 4」プロセサが備える「Hyper-Threading Technology」の機能を最大限引き出すように設計されている。Hyper-Threading Technologyはプロセサの命令をスレッド・レベルで並列処理する技術で,1つのプロセサを論理的に2つのプロセサとして扱う。ThinkCentre S50,M50,A50pモデルは,動作周波数3.2GHzのPentium 4プロセサを選択できる。A30は,動作周波数3.06 GHzのPentium 4プロセサを搭載する。

 また,同日発表したデスクトップ向けDVDバーナー「Multi-Burner Plus」は,DVD技術の標準化を進める団体DVD+RW Allianceが推奨するDVD-RAMをはじめとして,DVD-R,DVD- RW,DVD-RWといった形式をすべてサポートする。CDにも対応する。価格は249ドル。

 同日発表されたThinkCentreモデルは,すべて同社のWWWサイトから入手可能できる。ThinkCentre S50モデルは589ドル,同M50は799ドル。同A50pは749ドル,同A30は399ドルから。

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