米Salesforce.comと米Sun Microsystemsは,企業のポータル構築を支援するソリューション「sforce Portal Toolkit for Java System Portal Server」を米国時間9月16日に発表した。
同製品は,Sun社のポータル・ソフトウエア,JavaベースのWebサービス,sforceクライアント/サービス・プラットフォームを利用する。Salesforce.com社の「S3」とSun社の「Java System Portal Server」の統合により,企業はコストを抑えながらCRM環境の拡張が可能になる。
同製品は,www.sforce.comを通じてサンプルコード,ドキュメンテーション,オンライン・コミュニティへのアクセスが提供される。これらのリソースにより,sforce開発者は,企業がS3に格納した重要な顧客情報にアクセスできるSunベースのポータル・ソリューションを迅速に実装可能になる。
完全にカスタマイズ可能なポータル環境において,幹部社員,ビジネス・ユーザーは,リアルタイムの情報へのアクセス,追跡,共有ができる。この環境は,販売,マーケティング,財務,その他顧客に接する部門のエンド・ツー・エンドのビジネス・プロセスを支援する。
「同製品は,『salesforce.com S3』をポータル環境に効果的に拡張しているため,ソフトウエアだけに依存するソリューションの技術,コスト,ライセンシングに関わる問題を回避しながら独自のプロセスをサポートするシステムの構築が可能になる」(salesforce.com社の会長兼CEOのMarc Benioff氏)
クライアント/サービス型のアプリケーション・プラットフォームのsforceにより,企業とソリューション開発者は,salesforce.comを拡張して新しいオンデマンド・ビジネス・アプリケーションを構築できる。それ以外にも,sforceを使ってsalesforce.com CRMのカスタマイズ,統合,拡張ができる。
開発者が,直ちに統合プロジェクトを開始するために必要なリソースとサポートを入手できるように,同ツールキットに関するオンラインのコミュニティ・メッセージ・ボードもwww.sforce.comに用意されている。
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