米Walt Disneyの事業部門であるBuena Vista Pay Televisionと米CinemaNowは,オンラインの映画配信に関して契約を結んだ。両社が米国時間9月15日に発表した。提携により,Disneyライブラリの映画タイトルがCinemaNowのWebサイトを通じてダウンロード可能になる。契約に関する詳細は明らかにされていない。

 提携の一環として,CinemaNow社は,Walt Disney社とその関連会社である米Walt Disney Pictures,米Miramax Films,米Touchstone Pictures社,米Hollywood Pictures,米Dimension Filmsからの映画作品を同社サイトを通じてDisenyライブラリから提供する。新作は,従来のペイパービュー・サービスによる配信が開始されるのと同じ日にダウンロード可能になる。すべてのDisney作品は,Microsoft社のWindows Media 9 Series形式で提供される。

 「インターネットは,収益性のあるエンターテイメントとメディア・コンテンツ配信プラットフォームとして認識され始めている。インターネットによるビデオ・オンデマンドは来年急成長するだろう」(CinemaNow社の取締役副社長のBruce Eisen氏)

 Disney社は,デジタル配信に関してさまざまな可能性を模索している。7月に映画配信サイトの米Movielink社にいくつかの映画作品のライセンスを提供しており,今週は,自動的に消滅するDVD形式「EZ-D」でいくつかの作品を提供するサービスを米国4都市で開始する。5ドルで提供されるディスクは,開封して空気に触れると48時間で読み取り不能となるもの。

 また,同社は「Movie Beam」と呼ばれる新しいビデオ・オンデマンド・サービスのテストを今秋予定している。同サービスによりユーザーは,TVセットトップ・ボックスに映画をダウンロードできる。関連トレージ製品を利用すれば,最高100本まで保存できるという。

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