米PeopleSoftは,開催中のカンファレンス「PeopleSoft Connect 2003」において,新製品や同社の強化したサポート・ポリシーを米国時間9月15日に発表した。

 同社が同日発表した「EnterpriseOne」ファミリーは,J. D. Edwards 5技術をベースにしている。資産ライフサイクル管理,顧客関係管理,財務管理,人的資本管理,プロジェクト管理,サプライヤ関係管理,サプライ・チェーン管理,AppConnectといった機能を提供する。30のモジュールで400を越える機能強化を追加している。EnterpriseOneは,今週中に出荷される予定。

 新しく強化したサポート・ポリシーは,同社の4年間サポート・ポリシーをベースとして,次の項目を追加している。

・ソフトをリリースしてから4年間,修正とアップグレードを提供する
・5年間は,最新のリリースにスクリプトをアップグレードする
・6年間,税制とその他の法的改訂に適応させる
・問題解決の支援する技術サポート,技術知識,ケース管理,セルフサービス・サポート・ルーツ,技術知識ベースを提供

 同社のサポート・サービスは,ソフトウエアの強化,アップグレード・ツール,技術知識へのアクセスとともに,同社のアプリケーション向けに24時間リアルタイムのサポートを提供する。また,顧客は,業界の最良事例,新製品の機能,ソフトウエア修正,税金,法令のアップデートにアクセスできる。

 強化されたサポートは,PeopleSoft versions 8.0以降,今後のPeopleSoft Enterprise,J.D. Edwards 5,PeopleSoft EnterpriseOneで提供される。

 また,同日発表した財務アプリケーション・スイート「PeopleSoft Enterprise Financial Management 8.8」は,225の機能強化を施している。インテリジェントなセルフ・サービス,分析機能を組み込んでいる。新版は,グローバルなビジネスをサポートしており,Sarbanes-Oxley,国際会計標準,HIPAA(Healthcare Information Portability and Accountability Act),JFMIP(Joint Financial Management Improvement Program)などから求められる報告義務にも対応している。

 Enterprise Financial Management 8.8は,第4四半期にリリースされる予定。

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