台湾Acerの米国法人Acer Americaは,タブレットPCとしても使用できるノート・パソコン「TravelMate 250PE」を米国時間9月10日に発表した。プロセサは動作周波数2.2GHz~2.8GHzのPentium 4を搭載する。「デジタル・インク機能とPentium 4プロセサをフル・サイズのノート・パソコンに搭載したのは,TravelMate 250PEが初めて」(Acer America社)としている。

 TravelMate 250PEは,ノート・パソコンとしては一般的なクラムシェル型で,ハード・ディスク装置,フロッピ・ドライブ,光ドライブを備える3スピンドル・タイプの製品。キーボードとタッチパッドを使ってデータ入力が行える。またAcer社の「Tablet Input Panel Support(TIPS)」と画面用デジタイザが搭載されているので,液晶画面を入力しやすい角度に変え,ペンで文字や絵を画面に直接入力することもできる。

 チップセットはIntel 852GME。メモリーは256MバイトのDDR266またはDDR333 SDRAMを採用し,最大2Gバイトまで増設可能。ビデオ・メモリーの容量は最大64Mバイト。14.1インチ型のTFTカラー液晶画面を搭載し,XGA(1024×768ピクセル)表示に対応する。

 そのほかの主なシステム構成は以下の通り。

・ハード・ディスク装置:最大60Gバイト。取り外し可能

・メディア・ベイ対応:DVD/CD-RWやDVD-Rドライブのほか,増設バッテリの装着が可能

・無線機能:IEEE802.11b,IEEE802.11a/gおよびBluetoothに対応

・その他インタフェース:USB 2.0(4ポート),赤外線(1ポート),10/100BASE-T Ethernet,56kbps V.92データ/ファクス・モデム

・OS:Microsoft Windows XP Tablet PC Edition

・付属ソフトウエア:Franklin Covey TabletPlanner,Zinio Reader,Norton AntiVirus,Alias SketchBook Proなど

 TravelMate 250PEは北米のAcer社認定再販業者を通じて提供する。価格は1499ドルから。

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