米Lexmark Internationalは,同社製プリンタの処分方法に関して「Lexmark Equipment Collection Program」とよばれるプログラムの発足を米国時間9月10日に発表した。同プログラムは,顧客が使用したLexmarkプリンタを環境にやさしい方法で処分するための手段を提供するもの。詳細は,同社Webサイトに記載されている。

 同プログラムは,中古プリンタと関連製品のリサイクルを目的とする。同社は,トナー・カートリッジに対して同じようなリサイクル・プログラムを実施してきたが,今回はプリンタ本体に拡張している。

 リサイクル・サービスに料金は発生しないが,顧客はプリンタの送料を負担する必要がある。プログラムの対象となるのは,同社製のプリンタのみ。

 ハードウエア・メーカーは,環境保護団体や政府機関から製品の適切な廃棄処分に関して責任を持つように指導を受けている。米Dell,米IBM,ソニー,米Hewlett-Packardなども,消費者と企業向けに新しいリサイクリング・プログラムを開始している。これらのプログラムでは,一般的にPC,モニター,プリンタなどを製造したメーカーに関わらず引き受けている。消費者側の負担は,無償の場合もあるが最高でも30ドル程度に抑えられている。

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発表資料(1)
発表資料(2)