米CMP Mediaが米国時間9月8日に,技術者と管理者の収入について調査した結果を発表した。それによると,米国の技術者と管理者の2003年における平均給与は年間8万8900ドルで,2002年の8万9100ドルと比べて減少した。

 ただし,ボーナスや残業手当などを含めた場合,2003年の平均年収は9万2600ドルとなり,2002年の9万2200ドルから増えている。

 調査は,米国の技術者840人以上と,欧州の技術者400人以上を対象にアンケートを実施したもの。同社が発行する技術業界向け週刊誌「EE Times」の特集号に結果を掲載している。

 「約10年にわたって同調査を実施してきたが,平均給与が減少したのは今回が初めてではない。また,過去数年間の人員削減やアウトソーシングの促進といった状況からすれば,この結果にはうなずける。しかし,依然として深刻だ」(EE Times誌編集長のBrian Fuller氏)

 なお同調査では,技術者の役職,勤務地,年齢,会社規模,経験,学歴ごとに分類した収入パターンの分析も行っている。

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