米Borland Softwareと米IBMは,.NET Framework対応の統合開発環境(IDE)「Borland C#Builder for the Microsoft .NET Framework」の試用版を「IBM DB2 Universal Database」に同梱して提供するため,世界規模の提携を結んだ。Borland社が米国時間9月4日に明らかにしたもの。「DB2 Universal Databaseと合わせて使うと,.NET Framework上のデータベース・アプリケーション開発を高速化できる」としている。

 C#BuilderはC#プログラミング言語用のIDE。さまざまな企業環境で使えるよう設計されており,使用するデータベースを選べる柔軟性を備えているという。「IBM社と提携したことで,特定のベンダーに縛られることなく,Microsoft .NET Framework用アプリケーションを開発/展開し,ライフサイクル全体を管理する総合的なソリューションを提供できる」(Borland社)

 両社の製品を組み合わせることで得られる効果についてIBM社データ管理ソリューション部門マーケティング担当副社長のLauren Flaherty氏は,「.NET Frameworkに対応している唯一の独立系開発ソリューションであるC#BuilderとDB2 Universal Databaseにより,企業内の情報を横断的に統合するとともに,.NET Frameworkのメリットを享受できる」と説明する。

 C#Builderを同梱したDB2 Universal Databaseは,IBM社が世界各地で今秋より利用可能とする。またBorland社は,C#BuilderとIBM DB2 Universal Developer's Editionを組み合わせた製品の出荷も計画している。

◎関連記事
米Borlandと米Microsoftが「.NET Framework」向けデータベース開発ソリューションで提携
米Borland,.NETとJ2EEの連携を可能にする開発ツール「Janeva」などを発表
Linux向けの .NETツールを開発している――米BorlandのCEOが語る
米IBMが「DB2 v8」の一般提供を開始,管理の効率化やWebサービスとの連携が焦点
米Microsoft,Visual Studio .NET,NET Frameworkの将来版を紹介
米Microsoft,「.NET Framework 1.1」「Visual Studio .NET 2003」の一般提供を開始
米Microsoftが64ビット版「SQL Server 2000 Enterprise Edition」を発表
2002年のRDBMS世界市場は前年比6.9%減少,米IBMが首位,Unix/Linux分野では米Oracleがリード

[発表資料へ]