米Advanced Micro Devices(AMD)は,University of Utah(ユタ大学)が新しいスーパーコンピューティング・クラスタに同社の「Opteron」プロセッサを採用することを米国時間9月4日に発表した。Opteronを1000個搭載する500ノード・クラスタは,10月に完成が予定されており,生物医学の研究に利用される。
コード名「Arches」と呼ばれる同クラスタは,Angstrom Microsystemsの「Titan64 Superblades」にOpteronプロセサを搭載して構築される。
同大学は,Archesを利用して高度な遺伝子研究と生物医学研究が可能になる。同大学は,癌の遺伝,その他のさまざまな遺伝子に起因する病気の原因を明らかにする研究などを行なう予定。また,さまざまな病気の治療法を改善する取り組みとして、薬物がどのように身体に吸収されるかを調べる研究にもArchesを利用するという。
ユタ州で最大規模の生物医学研究用の科学コンピュータとなるArchesは,さまざまな数のノードとプロセッサで構成されたクラスタ5基を組み合わせたものになる。
Archesクラスタの開発にあたり,同大学のCenter for High Performance Computingは,米国立衛生研究所の国立研究資源センターから助成金を支給されている。
◎関連記事
■米国防総省のスパコン開発プログラム第2段階に突入,米IBM,米Cray,米Sunに総額1億4600万ドルの奨励金を授与
■米Sunがクラスタリング・プラットフォーム「Sun Fire Superclusters」を発表。最高2テラFlops
[発表資料へ]