米AMR Research社は,企業のIT予算に関する調査結果を米国時間9月2日に発表した。調査結果によれば,80%の企業が2004年における企業のIT予算を増加する,または同レベルを維持すると回答している。同社は,同年のIT予算が全体で2%増加すると予想している。

 同社によれば,旧システムを置き換える必要性が増加するとともに,経済状況が上向き始めたという確信により,企業は財布のひもを緩め始めている。

 主な調査結果は次の通り。

・企業リソース・プランニング(ERP)アプリケーション
ITソフトウエア支出は,ERPアプリケーションがもっとも高い割合を占めている。ERPは,同年ITソフトウエア支出で26.6%を占めると予想されているが,2004年には27.2%まで拡大するという。

・サプライ・チェーン管理アプリケーション(SCM)
サプライ・チェーン管理のソフトウエアも同じく13.6%から16.3%に増加すると予測されている。これらソフトは,主に企業が不必要な支出を排除する上でビジネス・プロセスの改善を支援する。

・顧客管理アプリケーション
企業のソフト予算全体で16%を占める。営業戦力を自動化するアプリケーションがもっとも広く使われている。予算全体に対する割合は,2004年にも同レベルを保つと予想される。

・アウトソーシング
もっともアウトソースされている分野の1つはアプリケーション開発だった。57%の回答者は,アプリケーション開発をアウトソースしている。企業は,コスト削減,効率の改善をサポートするために,Webホスティング,データ・センターなどもアウトソースしている。

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