米Sonic Softwareは,XML Query(XQuery)対応のXML統合開発環境(IDE)「Sonic Stylus Studio 5.0」を米国時間9月2日に発表した。同IDEを使用すると,XQueryのマッピング,編集,デバッグを視覚的に行えるという。
Stylus Studio 5.0は,eXtensible Stylesheet Language Transformations(XSLT)/XMLエディタで,XML文書をデータベースのように扱えるXQueryに対応するツールを持つ。「こうした機能を備えているので,Stylus Studioは現在入手可能なXMLデータ統合ツールのなかで最も生産性が高い」(Sonic社)
同IDEの主な新機能は以下の通り。
・XQueryマッパー:
XMLデータのソースとターゲット間にリンクを設け,データ集約やXQuery生成用の機能論理を指定できる。
・バック・マッピング技術:
XQueryの結果をクリックすると生成したコードを表示するので,XQueryの試験を迅速化できる。
・Webサービス呼び出しコンポーザ:
SOAPメッセージの組み立てを行い,コードをまったく書かずにWebサービスを試験できる。
・XQuery/XSLTプロファイラ:
XQueryまたはXSLTのコード実行を効率化する手段を表示する。
・XML Schema検証エンジンへの対応:
Microsoft MSXML,.Net Parser,Apache XercesJに対応する。
・OASISカタログ標準への対応:
業界標準のXMLスキーマによる規模の大きなリポジトリへのアクセスが行える。
Stylus Studio 5.0は直ちに利用可能とする。価格は1開発シート当たり395ドル。同社は試用版をWebサイトで無償提供している。
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