米SanDiskが,Hi-Speed USB 2.0と8種類のメモリー・カードに対応するメモリー・カード・リーダー「ImageMate 8-in-1 card reader」を,ドイツのベルリンで現地時間9月1日に発表した。

 ImageMate 8-in-1 card readerは,「業界標準の全規格」(同社)である8種類(コンパクトフラッシュのタイプI/II,スマートメディア,SDカード,MultiMediaCard(MMC),メモリースティック,メモリースティックPRO,xDピクチャーカード)のメモリー・カードに対応する。カード挿入用スロットを4つ備え,各スロットは同時使用が可能。データ転送はパソコンとメモリー・カードとのあいだのほか,メモリー・カード間でも行える。

 パソコンとのインタフェースはHi-Speed USB 2.0を採用し,データ転送速度は最大480Mbps。下位互換性があるので,USB 1.1(最大12Mbps)ポートにも接続できる。

 同製品はリーダー本体とドッキング・ステーションに分けられるので,本体だけを持ち運びUSBケーブルでパソコンに接続する,といった使い方にも対応している。

 SanDisk社小売製品マーケティング担当マネージャのMatthijs Hutten氏は,「複数種類のメモリー・カードを持ち,それらすべてを1台のリーダー/ライターで扱いたいと考える消費者が増えている」とし,「USB 2.0により,大容量メモリー・カードを使う際の重要な特徴である,大量データの高速転送が可能になった」と説明する。「ImageMate 8-in-1 card readerは,現在および将来のリーダーの条件に対応可能な柔軟性,速度,利便性を備えている」(同氏)

 ImageMate製品系列のメモリー・カード・リーダーは,Windows 98SE/Me/2000/XP,Mac OS 9.1.x以上/10.1.2以上/10.2に対応する。なおUSB Mass Storage Class(MSC)準拠なので,Windows Me/2000/XP,Mac OS 10.1.2以上ではプラグ・アンド・プレイで動作する。

 希望小売価格は39.99ドル。2003年9月に世界各地の小売店で販売を開始する。

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