米Tech-Economy.orgは米国時間9月1日,企業/家庭のIT予算について調査した結果を発表した。同調査では,翌月にIT支出を計画しているかどうかを信頼感指数「Technology Consumer Confidence Index (TCCI)」として算出。それによると,8月の企業TCCIは1.59(7月は1.08),家庭TCCIは-0.35(同-0.41)だった。企業と家庭をあわせた全体のTCCIは1.21(同0.65)となり,大幅に改善した。
 
 米Conference Boardの消費者信頼感指数(CB-CCI)に比べて家庭TCCIは約1カ月遅れで推移しており,「IT支出が通常の家計支出に追いつくのに1カ月程度かかることを示している。一般消費は増加しつつあるものの,ハードウエアやデジタル機器などの購入を翌月に持ち越す傾向にある」(Tech-Economy.org社ディレクタのMargaret Johnson氏)

 企業TCCIに関しては,2002年末の1.76が,イラク戦争時には0.92まで低下したが,2003年6月には1.34に持ち直した。「8月は景気回復が徐々に進んでいることを示す値となった。企業によるハードウエア/ソフトウエア購入などのIT支出は増加しつつある」(同氏)

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