米SanDiskは,プロの写真家向けに設計されたデジタル・フィルム・カード「SanDisk Extreme CompactFlash」と「SanDisk Extreme SD」製品ラインを米国時間8月28日に発表した。過酷な撮影状況でも最低書き込み速度が9Mバイト/秒,読み込み速度で10Mバイト/秒を実現する。SanDisk Extremeカードは,北米市場向けに提供される。

 また,同社は同日「SanDisk Ultra II」ラインのCFとSDフラッシュ・メモリー・カードも発表した。Extremeラインと同様に,同社のUltra CFカードから書き込み速度を50%改善して9Mバイト/秒,最低読み込み速度は10Mバイト/秒を実現する。

 Extremeシリーズのカードは,高性能デジタル・カメラで利用するのに適している。気温が非常に高い,または低い撮影条件下における利用に耐えられる。USB 2.0準拠のSanDiskリーダーに接続すれば,カードからPCに高速で画像をダウンロードできる。

 SanDisk Extremeカードは,マイナス25度の極寒条件から85度の高温までの撮影条件下における動作を保証している。SanDisk Extreme CFカードは,落下や乱雑な扱いによる破損を防ぐためにRTVシリコンのコーティングで強化されており,3000Gの圧力に耐えられる。

 同カードが収録するソフト「RescuePRO」により,写真家はSanDisk Extreme,その他のCF,SDカードから誤って削除した画像,データを簡単に回復できる。同ソフトはWindowsとMacの両方で動作する。ドライバ,カード・リーダーは必要ない。

 記憶容量が256Mバイト,512Mバイト,1GバイトのSanDisk Extreme CFカードは,現在小売店にて入手可能。価格は,それぞれ109.99ドル,229.99ドル,439.99ドル

 256MバイトのSanDisk Extreme SDカードは10月に出荷が予定されている。推定小売価格は134.99ドル。512Mバイトのカードは,11月に299.99ドルで提供される予定。

 また,同日発表したSanDisk Ultra IIカードも主に専門家向けデジタル・カメラと消費者をターゲットにしている。

 新しいUltra II CFカードは,256Mバイト,512Mバイト,1Gバイトの3種類が用意される。256Mバイト,512Mバイトは,同月中に出荷が開始される。1Gバイトのカードは,1カ月以内に小売店向けに出荷される。SanDisk Ultra II SDカードは,256Mバイト,512Mバイトの2種類が用意される。それぞれ,10月,11月に出荷が開始される。

 同社によれば,カメラの解像度の向上とそれに伴うファイル・サイズの増大により,画像の記録にかかる時間が長くなっている。SanDisk Ultra II CFとSDカードは,この時間を短縮するために設計された。速度の改善は,同社の新しい高性能コントローラ,ファームウエア,0.13ミクロン・プロセスで製造されたNAND型メモリーによって実現された。

 SanDisk Ultra II CFカードは,256Mバイト,512Mバイト,1Gバイトが用意される。価格は,それぞれ104.99ドル,209.99ドル,429.99ドル。Ultra CFカードの製品ラインの後継となる。SanDisk Ultra II SDカードの価格は,256Mバイトが129.99ドル,512Mバイトが289.99ドル。

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