米Lindows.comは,作業端末,キオスク端末,店舗や公共施設に設置する情報ハブなどとして利用可能な新型パソコン「Lindows.com BusinessStation」を米国時間8月28日に発表した。ハード・ディスク装置(HDD)を内蔵せず,CD-ROMドライブから直接起動できるLinux「Lindows CD」を使う。

 BusinessStationは,同社が7月に発表したパソコン「Webstation」をベースとする製品。HDDを持たないのでメンテナンスの手間がかからず,ウイルスに感染する心配もないという。

 ネットワーク経由で設定変更などを行うツールが付属しており,Webブラウザを使って最大5000台のBusinessStationを集中管理できる。管理者は,起動時に特定のJavaプログラムやFlashプレゼンテーションを動作させたり,イントラネットへの接続やWebサイト表示を行ったりするようBusinessStationを設定しておける。設定情報は「My Profile」と呼ばれる新サービスを利用して保存する。

 BusinessStationを提供する理由について,Lindows.com社CEOのMichael Roberston氏は,「Webstationの発表時に低価格とメンテナンス・フリーという特徴が評判になったが,多くの企業はそれだけでは不十分で,キオスク,訓練施設,学校,コール・センターなど特定の用途向けにカスタム化する必要があった」と説明する。「企業や学校,政府機関がBusinessStationを使えば,大きな予算の獲得や面倒なトレーニングと設定作業を行わずに,それぞれの目的に合ったインターネット作業用パソコンを導入できる」(同氏)

 BusinessStationの価格は169ドル。My Profileサービスは1台当たり年間10ドルの利用料金が必要だが,500台以上導入する組織にはボリューム・ディスカウントを適用できる。

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