米Sprintは,通話サービスのバンドル製品「Complete Sense」の提供開始を米国時間8月27日に発表した。同サービスは,ローカル通話,国内長距離通話,携帯電話による通話などのプランをバンドルして提供するもの。同社によれば,同サービスは,先ごろ米国連邦通信委員会(FCC)が発したUNE-P規制が追い風となって誕生した。

 「FCCの規則により,待ち望んだローカル電話サービスへの参入が可能になった。Sprintは新しいバンドル製品でローカル電話サービスを提供する」(同社PCS事業部門のLen Lauer氏)

 UNE-P規制は,ローカル通話ネットワークのレンタルに関する規則。新規参入事業者向けに地域の通信事業者がネットワークを安い料金で貸し出すことを義務づけている。同社は,無線と長距離通話サービスの提供はできるが,ローカル通話に関してはローカル・ネットワークをレンタルする必要があった。

 同製品は,無制限のローカル通話,国内長距離通話,携帯電話による通話を含めた通話サービスがバンドルされて4つのプランとして提供される。無制限のローカル通話と一定時間の長距離通話のセットで月額44.99ドルから。また,小額の月額料金を払うことにより国際電話も割り引き通話料で利用できる。

 「Complete Sense Unlimited with PCS」と呼ばれるプランは,無制限のローカル,国内長距離通話に加え,携帯電話からも無制限の通話が可能。ユーザーは,相手先の場所,時間,電話機を選ぶことなく通話できるようになる。同プランは月額料金1899.99ドルで提供される。

 同社は,小規模企業向けのバンドル製品提供も今秋予定している。

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