米QUALCOMMが,WCDMA(UMTS)ネットワークと第2世代(2G)GSM/GPRSネットワーク間で,音声/パケット・データ・サービスのハンド・オーバーに成功した。QUALCOMM社が米国時間8月27日に明らかにしたもの。

 同社はアジア/欧州/北米で実地試験を行った。試験用の携帯電話機「TM6200」と各地の通信事業者のネットワークを使用し,複数のWCDMA(UMTS)およびGSM/GPRS周波数帯と複数のネットワーク上で,WCDMA(UMTS)回路スイッチド・データ,パケット・スイッチド・データ,GPRSデータ,WCDMA(UMTS)/GSM音声を正しく処理することを確認できたという。

 「実験室と実環境の両方で試験に成功したことで,WCDMA(UMTS)ネットワークをスムーズかつ適切なタイミングで立ち上げようとする当社の取り組みが堅実なものとなった。当社のWCDMA計画が順調に進んでいるのは,繰り返し試験を行い,世界各地の通信事業者と密に連携しているからだ」(QUALCOMM社CDMA技術部門製品管理担当ディレクタのDavid Patterson氏)

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