米QUALCOMMと米SanDiskは,QUALCOMM社の第3世代(3G)CDMA携帯電話機向けチップセット「Mobile Station Modem(MSM)」でminiSDとSDカードをサポートすることを米国時間8月26日に発表した。同社のチップセット「MSM6100」「同6250」「同6275」「同6300」「同6500」とシステム・ソフトは,SDカード・アーキテクチャをサポートする。

 miniSD/SDカードをサポートすることにより,ユーザーはSD対応の無線デバイス上にデジタル写真,地図,オーディオ,ビデオ・クリップ,ゲーム,音楽といったファイルを保存できるようになる。

 「SanDisk SDインタフェースを内蔵したQUALCOMMチップセットの採用により,製造業者は設計時間の短縮とコスト削減が可能になる。SDまたはminiSDカードに対応した携帯電話のユーザーには,ストレージ容量に関するオプションが提供される」(SanDisk社のOEMマーケティングの副社長のBo Ericsson氏)

 SanDisk miniSDは,SDカードを小型化したサムネイル・サイズのフラッシュ・メモリー・カード。携帯電話市場向けに設計された。

 QUALCOMM社のMSM6xxxチップセットは,同社のアプリケーション・スイート「Launchpad」に対応している。これにより,高品質なステレオ・オーディオ,高解像度のカメラ,ビデオ・レコーダ/プレイヤ,ゲームの3次元グラフィックを携帯電話機に組み込める。

 また,同チップセット・ソリューションは,「Binary Runtime Environment for Wireless(BREW)」プラットフォームを収録している。BREWプロトコル/ツールを使用することで,携帯電話機メーカーなどはより迅速かつ簡単に無線対応アプリケーションとBREWベースの製品を開発できるという。

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