「2002年から2003年にかけて,北米におけるオンライン写真プリント・サービスの売上高は72%増加する」。米InfoTrends Research Groupが米国時間8月26日,オンライン写真プリント・サービスの市場に関する調査結果を発表した。同社は,全世界における市場の売上高が,2008年まで年平均40%で成長すると予測している。

 市場の成長は,オンラインで友人や家族と写真を共有できるオンライン・アルバム・サービスのマーケティングが大きな効果を挙げるためだ。ちなみに,2002年におけるオンライン写真プリント注文の約20%は,こうしたオンライン・アルバムを閲覧したインターネット・ユーザーによるものだった。

 InfoTrends Research Group社シニア・リサーチ・アナリストのJill Aldort氏は,「オンライン写真プリント・サービスの売上高は増加の一途をたどっている。提供企業の多くが利益を生み出しており,新規参入も盛んだ」と語る。

 オンライン写真サービスの会員獲得には,写真共有が1つのカギとなる。会員がアップロードした写真を閲覧した友人や家族が,新たな会員となるケースも多い。会員数は増加傾向にあり,そのうえ,1人当たりのプリント注文数も増え続けていることから,オンライン写真プリント・サービスの市場は2008年まで拡大を続けるとみる。

 「市場規模は成長しつつあるものの,今後は競争激化に伴う統廃合が生じる可能性がある。このため,各社は写真共有サービスの拡張や,前払い・従量制のプリント・サービスで会員の取り込みをはかっている」(同氏)

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