米Microsoftは,次期Officeスイート製品の新しいアプリケーション「OneNote 2003」のアカデミック版の価格を米国時間8月25日に発表した。同製品は,コンピュータ上でノートを取ることに特化したアプリケーション。アカデミック版は,学生/教員向けに学内の書店にて49ドルで提供される。

 同製品は,他のOffice Systemパッケージとともに10月21日にリリースされる予定。スタンダード版は199ドルで提供される。同社は,世界の教員,学校,学生向けに学校レベルのボリューム・ライセンシングを通じて提供することも明らかにしている。

 OneNoteは,デスクトップ,ラップトップ・コンピュータ,またはTablet PC上で利用することができる。ノートを取ってWebページなど他のソースからの情報と合わせて整理できるように設計されている。プログラムは,入力した通りに自動的にノートを保存するが,ノートの整理と表示のオプションがいくつか与えられ,後にWord文書に組み込むことができる。ワンクリックで,ノートに記録した情報の検索も可能になる。

 同社は,同製品の試供版CDを大学キャンパスにて50万枚配布する。また,同社はキャンパスにおける書店の300店舗にTablet PCキオスクを設置してOneNote搭載のタブレットを用意する。他にも,大学生と教員を対象に,Tablet PCを景品とした「Take Note & Win」キャンペーン展開する。

 9月1日~12月31日の期間に有効なスクール・アグリーメント/キャンパス・アグリーメントを締結している教育機関は,契約期間中に限りOneNoteを無償で試すことができる。

 OneNote 2003に関する価格や製品情報,キャンペーンの詳細は,同社サイトに掲載されている。

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