米Silicon Graphics(SGI)と独SuSE Linuxは,高度な技術計算向けサーバー/スーパークラスタ「SGI Altix 3000」と企業向けLinux「SuSE Linux Enterprise Server 8」を統合する。両社が,OEM契約を締結したことを米国時間8月25日に発表した。

 両社は,提携を通じて高性能なコンピューティング環境や技術データベースの要件に対応できる大規模なシステムの提供が可能になる。

 バンドル製品は,10月に出荷が予定される。Altix 3000ファミリーは,IntelのItanium 2とLinuxを搭載している。各ノードで1つのLinuxイメージを動作させて,最大64個のプロセサに対応するAltix 3000プラットフォームの拡張性をSuSE Linux Enterprise Server 8がサポートする。SuSE社は,SGIとの契約を通じて,顧客サポートも提供する。

 また,SuSE Linux社は,SGIが2004年に出荷を予定している128プロセサ版の開発に協力することも発表している。

 SuSE Linux Enterprise Server 8を搭載したAltixシステムは,両社から同年10月に出荷される予定。1ノードで64プロセサに対応し,Itanium 2プロセサを最大128個搭載可能なサーバー/スーパークラスタAltix 3000は,直ちにSGI社から入手可能。SGIは,9月にAltixスーパークラスタで最大256プロセサ構成,10月には最大512プロセサ構成のサポートを予定している。

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