UDDI対応オンライン・ディレクトリ「UDDI Business Registry(UBR)」の運営を行う団体「UDDI Operators Council」は,「UDDI Version 3(V.3)」のベータ・ノードを公開した。ドイツのSAP AGが米国時間8月21日に明らかにしたもので,これらベータ・ノードを通じUDDI仕様の検証を行う。米IBM,米Microsoft,SAP社の提供するベータ・ノードのURLは以下の通り。

・IBM社:https://uddi.ibm.com/beta/registry.html
・Microsoft社:http://uddi.beta.microsoft.com.
・SAP社:http://udditest.sap.com/

 「UDDI V.3のOASIS標準化作業の進捗に応じ,UBRベータ・ノードを仕様の完成度を検証するために使える。同時に,ユーザーやツール提供者に対し,新機能に備える機会を提供できる」(UDDI Operators Councilマネージング・ディレクタのGeorge Zagelow氏)

 UDDI V.3仕様を実装することで,UBRベータ・ノードでは以下に示す機能が利用できるようになる。

・ユーザー定義キー:ドメイン名の概念をベースにした,人間が読むことのできるキー値の作成が可能となる

・UBRのルート・レジストリ化:UBRをV.3に一度移行すれば,広範囲で一意となるキー用のルート・レジストリとしてUBRを運用できる

・ポータブル・キー:レジストリを変更せずレジストリ間でキーをコピーできるので,パブリック/プライベート・レジストリで重要情報を取り込める

・電子署名:UDDIエントリへの電子署名の付加が可能となり,UBR内のデータの信ぴょう性確認が可能となる

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