家電/IT/電子機器業界の企業9社は,書き換え可能なDVDフォーマット「DVD-RAM」の知名度向上と普及促進を目指す業界団体「RAM Promotion Group(RAMPRG)」を発足させた。書き換え可能なDVD規格の普及を図る記録型DVD会議(RDVDC:Recordable DVD Council)が米国時間8月21日に明らかにしたもの。RAMPRGはDVD-RAMフォーマットを推進するとともに,RDVDCの協力を得てDVD-RAM対応製品の普及に取り組む。

 RAMPRGの構成企業は,日立製作所,Hitachi-LG Data Storage社,日立マクセル,韓国LG Electronics,松下電器産業,韓国Samsung Electronics,TEAC,東芝,日本ビクターの9社。全社がRDVDCのメンバーである。

 具体的な活動としては,日本や欧米で開催される主な国際展示会にDVD-RAM対応製品を出展し,デモンストレーションを展開する。さらに,業界向けの啓蒙活動を行うほか,Webサイトの運営や,パンフレット発行なども手がけるという。

 RAMPRG会長である松下のTokikazu Matsumoto氏は,「DVD-RAMには,消費者向けAV機器やパソコンの両方で利用可能な優れた特徴や機能が数多くある」と述べる。「当会では,DVD-RAMのメリットを完全に活用できるよう顧客を支援する」(同氏)

 まずRAMPRGは,2003年8月29日~9月3日にドイツのベルリンで開催されるThe Internationale Funkausstellung Berlin(IFA 2003)において,DVD-RAMに特化したブースを開設する(ホール1.2,ブース番号231)。同ブースでは,パソコン用の記録型DVDドライブ,スタンド・アローンのDVDレコーダ,DVD-RAM,関連メディアやソフトウエアなど,構成企業の製品の展示やデモンストレーションを行う。なおこの展示には,RDVDCも協力している。

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