米Network Associatesは米国時間8月20日,企業向けのスパム対策アプライアンスを発表した。小規模企業向けの「McAfee SpamKiller e250」,中規模企業向けの「同e500」,大規模企業向けの「同e1000」の3種類。同社スパム対策ソリューション「McAfee SpamKiller」ファミリの新製品で,「最新のアンチスパム機能とコンテンツ管理機能を提供し,インターネット・ゲートウエイでスパム・メールを阻止する」(Network Associates社)。

 McAfee SpamKillerアプライアンスは,インターネット・ゲートウエイにおいて,受信した電子メールをあらかじめ定義した規則に応じてスキャンし,スパム・メールを隔離する。このため,従業員が不要な電子メールを削減する手間が省け,生産性が向上するとしている。従業員の受信ボックスに不適切なコンテンツが届く心配も大幅に減少する。

 Network Associates社によると,同アプライアンスは,スパム検出率最大95%,誤検出率0.05%未満を実現したという。同アプライアンスが備える五つの検出手法の主な内容は以下の通り。

・統合分析:
 受信メールのヘッダー,レイアウト,構成を分析し,数千個のアルゴリズムと照らし合わせてスパム・メールを検出する

・発見的検出:
 既知のスパム特性を踏まえた自動ルールにより,ネットワークをスパム・メールから保護する

・コンテンツ・フィルタリング:
 管理者が定義した用語・フレーズをもとに,不要な電子メールや不適切なコンテンツを識別する

・ブラック・リストとホワイト・リスト:
 管理者とユーザーが定義したブラック・リストとホワイト・リストにより,受信対象の電子メールと不要な電子メールを区別する

・リアルタイム・ブラックホール・リスト(RBL):
 既知のスパム送信者を一覧にしたリアルタイム・ブラックホール・リスト(RBL)に掲載されているドメインからの電子メールを阻止/隔離する

 McAfee SpamKiller e250は1時間あたり2万5000通,同e500は同4万通,同e1000は同6万通をスキャンできる。8月25日に販売を開始し,12月31日まで販促キャンペーンを実施する。

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