「ダイヤルアップ接続に『AOL 9.0 Optimized』を使った場合,ライバル社の製品と比較してWebページのダウンロードがもっとも速くなる」。米AOL Time Warner傘下のAmerica Online(AOL)は,他社が行なったテストの結果を引用して,米国時間8月19日に発表した。同テストは,AOLがスポンサーとなって米Lionbridge Technologiesのテスト事業VeriTestが他ISPのダイヤルアップ・サービスと比較したもの。

 AOL 9.0 Optimizedは,同社のインターネット・アクセス・ソフトの最新版。Webページのダウンロード速度を改善するためにTopSpeedと呼ばれるキャッシュ技術や圧縮技術を搭載している。同社は同日,Windows 98以降のOSを利用するすべての会員向けにAOL 9.0 Optimizedの提供を開始したことも明らかにした。同社は,8月1日にブロードバンド会員に限定してWindows XPと同2000版の提供を開始していた。

 VeriTestが実施したテストの結果,AOL 9.0 OptimizedによるWebページのダウンロードは,他のISPによるダイヤルアップ・サービスと比べて平均21~65%速かった。特定のWebページのダウンロードが10秒間に完了する割合が,AOL 9.0 Optimizedは89.8%だったのに対し,Webキャッシング技術を採用したEarthlink社のEarthlink Plusは80.4%,Webキャッシング技術がないMSNは34.1%だった。

 また,自社で実施したテストの結果,ダイヤルアップ接続,高速接続に関わらずAOL 9.0 Optimizedを利用する会員は,AOL TopSpeedによりWebブラウジングのパフォーマンスが改善されたことも明らかにしている。特にダイヤルアップ接続において有効だという。

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