米PeopleSoftは,包括的な組織開発スイート「Workforce Performance Solutions(WPS)」を米国時間8月18日に発表した。同製品は,単一ベンダーからの製品により,企業における従業員の効率と営業成績を高めることを目的としている。

 WPSは,PeopleSoft社の企業ポータル「Enterprise Portal」,人材リソース管理システムの「HRMS Portal Pack」,パフォーマンス管理の「ePerformance」,企業の学習管理を行なう「Enterprise Learning Management(ELM)」,人材開発の「eDevelopment」,そして「Human Resources」アプリケーションの主要コンポートで構成される。

 WPSにより,企業は組織開発のすべての要素を統括できるようになる。また,企業は,トレーニング,人材開発,人材パフォーマンスへの投資が企業の経営と決算に与える影響を追跡できる。同製品は,米国企業改革法(Sarbanes-Oxley Act),OSHA(米労働省労働安全保健局)などに準拠したトレーニングを提供している。主要コンポーネントとなる「Human Capital Management(HCM)」ソリューションは,販売,IT,財務,人事,組織開発部門といった多岐に渡る部門が恩恵を与えるという。

 WPSにより,組織開発部門は,リアルタイムの従業員のパフォーマンス批評,コンピテンシー・マネジメント向けセルフサービス,包括的な学習管理システムが提供される。また,人事部門は,組織開発部門が財務部門の要求に合ったトレーニングとパフォーマンス・プログラムの実施に成功しているかを確認できる。IT部門は,複数ベンダーのソリューションを統合するために巨額を投じることなく容易に配備可能となる。

 Workforce Performance Solutionsスイートは,直ちに入手可能となっている。

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