「米ATA Airlinesは,VERITASのバックアップ・ソフトウエア『VERITAS NetBackup』を採用することにより,ITオペレーションの合理化とデータ保護コストの削減に成功した」。米VERITAS Softwareは米国時間8月7日にこのように発表した。ATA Airlines社は,全米で10番目の規模を誇る航空会社。企業内システムのおよそ30%をLinuxオペレーティング・システムで構成している。

 ATA社は,ビジネス・データの保護と検索に関する米連邦航空局の規則を遵守するとともに,同社の環境におけるデータ保護と,週7日間,24時間体制のビジネス目的を満たすためにLinux上で動作するVERITAS NetBackupやその他のVERITAS製品の採用を決定した。バックアップ製品以外にも,VERITAS社のクラスタリング・ソフトウエア「VERITAS Cluster Server」やストレージ管理ソフト「VERITAS Foundation Suite」も採用している。

 VERITAS Cluster Serverは,基幹業務に関わるアプリケーションへのアクセスを改善するとともに,計画されたまた予期しないダウンタイムの短縮を目的としている。ATA社によれば,同製品の採用により,データベース,Webサーバー上のビジネス・データの有用性が93%改善されたという。

 また,VERITAS Foundation Suiteは,データ保護のレベルと同社のネットワーク,アプリケーションの全般的なパフォーマンスに影響を与えるバックアップ時間の短縮を目的としている。同製品により,ATA社は,データ保護を目的としたバックアップに関わるサーバーのダウンタイムを2時間から5分に短縮して96%の改善に成功したという。

 ATA社は,同社の製品を採用する以前に,企業データを保護するために,1週間に5~15時間費やしていた。これが,ログとその他のチェックポイントの確認に30分~1時間費やすだけに短縮された。VERITAS NetBackupは,1週間に6Tバイトのデータを生成するWindows,Linux,Solaris,NetWare,HP-UX搭載システムを一元管理する。そのため,複雑なデータ環境を複数のツールで管理する必要性がなくなった。

 「ATA Airlinesは,VERITAS製品の相乗効果により,管理タスクの改善と厄介で時間がかかるタスクを格段に削減することの好例である。VERITASは,異種ハードウエアとソフトウエアをサポートするため,Linuxのようなコスト効率に優れ,ビジネス目的に適った戦略的な製品の選択を支援する」(VERITAS社製品事業部門の執行副社長のMark Bregman氏)

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