米Cisco Systems社の事業部門であるLinksysは,小規模企業とブランチ・オフィスのネットワーク市場に向けて,ギガビット・スイッチの新ファミリを米国時間8月6日に発表した。今回発表したのは,コンパクト・デスクトップ型とラックマウント型のギガビット・スイッチの4モデル。ユーザーは,ハードウエアを置き換えることなくEthernetからFast Ethernet,ギガビットに移行できるようになる。

 デスクトップ型5ポート搭載モデル「SD2005」,8ポート搭載の「SD2008」の推定小売価格は,それぞれ199ドルと279ドル。ラックマウント型の16ポート搭載の「SR2016」と24ポート搭載の「SR2024」は,959ドルと1499ドル。

 すべてのポートは,10/100/1000 Ethernetに対応しており,ポートごとに最高1000Mビット(1Gビット)/秒の伝送速度を実現する。4モデルのすべてで,自動速度ネゴシエーション,アドレス学習機能,802.3xフロー・コントロールを提供する。10/100/1000Mビット/秒の自動認識機能により,ビデオ会議,グラフィック,CADシステムといった高帯域アプリケーションに対応できる。また,ストレート/クロス・ケーブルを自動認識するAUTO MDI/MDI-X機能を搭載する。

 同製品群のその他の主な特徴は次の通り。

・10/100/1000Mビット/秒の半/全二重スイッチ・ポート

・MACアドレスをベースとするパケットの送信とフィルタ

・自動速度ネゴシエーションとAuto MDI/MDI-X

・アドレス学習機能とエージング,802.3xフロー・コントロール,HOLB(head-of-line blocking)を回避のサポート

・5ポートと8ポートのデスクトップ・スイッチは,壁に設置可能

・16ポートと24ポート・スイッチは,デスクトップ型とラックマウント型の両用が可能

・24ポート・スイッチには,ファイバ向けに2つのギガビット・インタフェース・コネクタを装備

・永久品質保証付き

 4モデルすべてが直ちに利用可能となっている。

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