米Verizon Wireless社は,同社の顧客向けに全米の数百のロケーションにて高速無線インターネット接続(ホットスポット)サービスを開始したことを,米国時間8月5日に発表した。また,同日,同サービスに関するローミング・サービスの提供で,Wi-Fiサービス・プロバイダの米Wayport社と提携したことも明らかにしている。
同無線インターネット・サービスは802.11bに準拠しており,ホットスポットとユーザーの距離と利用ユーザー数によって異なるが,最高1.544Mビット/秒の速度を提供するという。同社は,ネットワーク監視,認証,技術サポートも提供する。
Wayport社とのローミング提携により,Verizon Wirelessのユーザーは,米国各地の空港や565のホテルや,サンフランシスコ,サンノゼエリアのMcDonaldの75店舗などで高速無線接続サービスも利用できるようになる。
Wayport社は,Verizon Wireless顧客に対してWi-Fiアクセスを提供するとともにネットワーク監視機能と技術サポートも提供する。
利用料金は,「Daily Unlimited Access Plan」が6.99ドル。24時間,複数のホットスポットにまたがって無制限に同サービスを利用できる。1カ月無制限で利用できる「Monthly Unlimited Access Plan」の料金は35ドル。同サービスの利用料金は,Verizon Wirelessの請求に追加される。
同サービスを利用するためには,Wi-Fi機能またはWi-Fi 802.11b準拠のPCカードを搭載したラップトップPCが必要。簡単に接続するための無料のソフトウエアが提供される。同ソフトが自動的にホットスポットを検出するため,ユーザーは同社の1XRTT高速データ・ネットワーク「Express Network」とホットスポット間をシームレスに移動できるという。
◎関連記事
■米Verizon Wirelessと英Vodafone,ノートPC用通信カードを開発し,欧米で企業向けサービスを共同提供
■米Verizon,ニューヨークの150カ所でWi-Fi無線LAN接続の提供を開始
■米McDonald,サンフランシスコの75店舗でWi-Fiサービスの提供を開始
■米Starbucks Coffeeが顧客に高速ブロードバンド無線ネット・アクセスを提供する「T-Mobile HotSpot」サービスを開始
■「2003年のホットスポット,2001年の約60倍の7万1000カ所へ」,米Gartner
[発表資料へ]