半導体関連の業界団体Fabless Semiconductor Association(FSA)が,2003年第2四半期におけるファブレス(工場を持たない半導体製造)市場に関する調査結果(速報値)を,米国時間8月4日に発表した。それによると,同市場の売上高は前期より5%以上,前年同期より42%成長する見込み。

 第2四半期を売上高ベースでみた場合,首位に立つのは米QUALCOMMのCDMA事業。売上高は5億5700万ドルを上回る。2位は米NVIDIAで,売上高が4億5500万ドル~4億6000万ドルの範囲。3位は売上高3億7700万ドルの米Broadcomとなる。

■2003年第2四半期におけるファブレス半導体企業トップ10(単位:100万ドル)

順位    社名     
1    QUALCOMM                $557
2    NVIDIA                  $455-$460(a)
3    Broadcom                $377
4    ATI Technologies        $342
5    Xilinx                  $313
6    SanDisk                 $234
7    MediaTek                $232
8    Altera                  $205
9    Marvell                 $186(b)
10   Conexant                $150

(a)NVIDIA社は速報値
(b)米Lehman Brothersによる推定値

出典:FSA

 なおFSAは,2010年には,IC売上高の半分がアウトソーシングとファブレス運営によって創出されるとみている。

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