米Microsoftの事業部門であるMicrosoft Business Solutionsは,中小企業向けのビジネス管理ソリューション「Microsoft Business Solutions-Navision 3.70」のリリースを米国時間8月4日に発表した。同製品は,財務管理,サプライ・チェーン管理,顧客関係管理(CRM),eビジネスといった分野でビジネスの合理化を支援する。

 新版では,卸売りと流通関連の機能が強化された。インタフェースは,より直感的になり,いくつかのメニューとフォームにアップデートを加えたために使いやすくなったという。

 卸売りを管理する「Warehouse Management System」モジュールは,さらに卸売店からの領収,卸売店への出荷,予約品の預かり,引き渡しの4つのモジュールに分割された。企業は,事業に関連するモジュールだけを購入して,後に必要に応じて拡張できるようになった。

 Navision 3.70は,「Microsoft Certified Business Solutions Partner」を通じて提供される。価格は,選択するモジュールの構成によって異なる。たとえば,基本的な総勘定元帳を収録するユーザー5人向けの財務版で2万ドルから。

 Navision版の廉価版である「Microsoft Business Solutions-Navision Standard」もリリースされている。同製品は,年間売上高が2500万ドル以内の企業向け,または10人以下のユーザーに適している。シングル・ユーザー向けのライセンスは,4500ドルから。

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