米Oracleは米国時間7月25日に,オンライン会議用コンポーネント「Oracle Web Conferencing」を追加したコラボレーション・ソフトウエアの新版「Collaboration Suite Release 2」を直ちに出荷することを発表した。
Oracle Web Conferencingは,会議の日程調整,通知,立ち上げなどを自動化し,オンライン会議の管理を簡素化する。参加者は会議中にドキュメントを閲覧・編集しながら,仮想「ホワイトボード」でアイディアを共有することが可能。また,オンライン会議の記録と再生におけるセキュリティも向上する。
Collaboration SuiteはOracle Databaseをベースにしており,協調作業に必要なカレンダ,ボイス・メール,電子メールなどの情報をリアルタイムで利用できる。「UltraSearch」検索機能で,社内にわたる共有ファイルから目当ての情報を見つけ出すことが可能。
そのほか,Collaboration Suite Release 2では主に以下の機能強化を図った。
・「Oracle Email & Calendar」のフラッシュバック復旧機能。Outlookユーザーは,管理者の手をわずらわせることなく,削除したメッセージを復旧できる
・「Oracle Files」のカスタム・ワークフロー対応。特定のビジネス・プロセスに適したドキュメント管理のワークフローを構築できる
・言語対応を19カ国語に拡大
・Oracle Email & Calendarのモバイル機器サポートを強化
Oracle Web Conferencingを組み込んだOracle Collaboration Suite Release 2は,直ちに利用可能。1ユーザー当たり60ドルの永久ライセンスと同15ドルの年間ライセンスを用意する。Oracle Web Conferencingを単独で利用する場合,1ユーザー当たりの永久ライセンスは45ドル,年間ライセンスは11ドル。
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