米Lindows.comは米国時間7月22日に,新たなパソコン「Lindows WebStation」を発表した。ハード・ディスク装置(HDD)を内蔵せず,CDから起動する。価格は169ドル。

 Lindows WebStationは,WWWブラウジング,インスタント・メッセージング(IM),オーディオ/ビデオ再生,インターネット・メールといった機能を装備し,オープン・ソースのオフィス・スイート「OpenOffice」が付属する。OpenOfficeは,米Microsoftの「Excel」「Word」「PowerPoint」のドキュメントを開いて編集することが可能。

 CD媒体の「LindowsOS」で起動するため,システムの設定を変更しても,再起動すればもとの設定に復旧できる。また使用する際に,パスワードやユーザー名を入力する必要はない。「例えば,家庭に2台目や3台目のパソコンとして置き,家族の誰もが即座にIMを送受信したり,宿題に活用できるようにする。企業では,作業端末としてロビーやコール・センターに導入すれば,インターネットや電子メールにアクセスしたい社員がすぐに利用できる。図書館や教室などでは,より多くの学生がインターネットにアクセスして調べものや勉強に役立てられる」(Lindows.com社)

 また,Lindows WebStationは,USB 1.0,USB 2.0,Firewire経由で接続したハードウエアを即座に認識するPlug & Playをサポートするほか,MP3,Real AudioとReal Video,QuickTime,Windows Media,Java,Flashなどのマルチメディア・フォーマットに対応する。

 Lindows WebStationは,オンライン販売店のTigerDirectとIdotpc.comで,すでに発売を開始している。米メディアの報道(CNET News.com)によると,Idotpc.comで販売しているLindows WebStationは,動作周波数800MHzの台湾Via Technologies製「Via C3」プロセサ,256Mバイトの主記憶,2基のUSBポート,CD-ROMドライブを搭載し,キーボードとマウスが付属する。オプションで20GバイトのHDDを用意する。

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