米REAL Software社は,同社のクロス・プラットフォーム開発環境である「REALbasic」の「REALbasic 5.5」でLinuxをサポートする。同社が米国時間7月21日に計画を発表した。同製品は,単一のコード・ベースから複数プラットフォーム向けアプリケーションの開発を可能にする。現バージョンのREALbasic 5は,WindowsとMacintosh上で動作し,それぞれのプラットフォーム向けアプリケーションを作成できる。REALbasic 5.5では,WindowsとMacintoshプラットフォームからLinuxプリケーションを作成する機能を追加する。

 同製品は,Visual Basicに似たビジュアル統合開発環境。ユーティリティからエンタープライズ級のアプリケーションまで幅広いアプリケーションの作成に適した開発環境を提供する。Visual Basicプロジェクト,フォーム,コードをREALbasicに変換する「VB Project Converter」を収録しており,Windows向けソフトウエアをLinuxに移植できる。

 WindowsとMacintoshに対応する現行のREALbasic 5 Professional Editionの価格は399.95ドルから。REALbasic 5.5のベータ版は,すべてのREALbasic 5ユーザー向けに,同年第3四半期に配布が予定されている。REALbasic 5.5は,2004年第1四半期に出荷される予定。

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